営業と施工管理を
つなぐ役割として
ひとつの図面に
みんなの思いを込める

設計部

庄司 賢河2015年入社

杉山 依里2016年入社

ソーケンでは、営業、設計、施工管理の3つの部署が連携しながらひとつのチームとなって、さまざまな案件に取り組んでいます。なかでも、設計部は施工図を作成する専門部隊として存在し、営業と施工管理の両部署をつなぐ役割を果たしています。
そんな設計部に所属する二人に、入社のきっかけや仕事内容、仕事のやりがいなどについていろいろと語ってもらいました。
先輩社員インタビュー

入社のきっかけは何ですか。

庄司:学生時代は建築学部で、新卒で入ったのは新築住戸の建売業者の会社です。そこでは土地の仕入れを担当する営業マンでした。3年間勤めたのですが、もともと設計がやりたかったこともあって、転職を考えるようになって。でも探してみると、経験者の募集ばかり。そんななか、ソーケンは未経験でも教えてくれる環境があるとのことだったので、応募してみました。

 

杉山:私の場合、前職ではインテリアのプロダクトを扱う仕事をしていました。デザインから製作まで行い、百貨店やショールームに卸していたのですが、商品を店舗に提案するときに内装のほうに興味を持ち始めて。ソーケンを選んだのは、庄司さんと同じく、経験がなくても入れるということでした。

 

庄司:図面を描くのはパソコンでAutoCADというソフトを使うんですけど、その操作は複雑で初心者には難しいんです。それが使えないと即戦力にならない。だから、中途採用の場合、経験者を募集する会社が多いのです。学生の頃は手書きで図面を描いていたので、CADは初心者でした。

 

杉山:私もAutoCADの操作はソーケンに入ってから始めました。上司のサポートが手厚くて、ちゃんと描けるようになるまで面倒をみていただきました。

 

庄司:皆さん、優しく教えてくれましたね。ソーケンは学べる環境が整っていると思います。入社して1年目のとき、建築士の資格を取ろうと学校に通ったことがあるのですが、仕事のスケジュールを調整してもらったり、受験料を払ってもらったりしました。残念ながら合格できなかったけれど(苦笑)。周りにも施工管理技士の資格をとるために支援してもらっている人がいるので、学ぼうという意欲のある人に対してはどんどんバックアップしてくれる会社ですね。僕もまたチャレンジしてみようかなと思っています。

先輩社員インタビュー

入社後は、どのようにして仕事を覚えていきましたか。

庄司:僕の場合、入社して4カ月間は施工管理部に配属になり、ソーケンという会社がどんなことを行っているのかを具体的に教えてもらいました。実際に現場に行って、使用する材料の種類や特性、サイズを学んだり、施工管理の先輩社員や職人さんから話を聞いたり。おかげで、現場で施工するにあたり、どういう情報が必要なのかがわかりましたね。

 

杉山:私は入社して2週間ほど現場見学を体験しました。現場を知る期間は、人によっていろいろですね。私の場合は、それほど期間が長くなかったので、施工管理の仕事を詳しく知るというよりも、どういうものを使って、どんなふうに工事が進んでいくのか、大まかな流れをつかむ研修期間だったように思えます。

 

庄司:施工管理部から設計部に移っても、最初のうちは本当に何もできませんでした。先輩や上司からフォローしてもらったり、アドバイスを受けたりしながら、少しずつ図面が描けるようになりましたね。

 

杉山:私もそうです。いろんな案件があるので、入社して5年目になりますが、いまだに初めてチャレンジすることが多くて。そのたびに経験豊富な上司の方にアドバイスをいただいて、試行錯誤しながら収めています。でも、それが自分の成長につながっていると思いますね。

先輩社員インタビュー

現在、お二人が取り組んでいる仕事について教えてください。

杉山:そもそも設計部の仕事は、営業部が持ってきた案件を、実際に現場で施行できるように、図面を描くこと。什器メーカーやデベロッパーといったクライアントから上がってきた設計図をもとに、細かい寸法や使用材料を詰めていきながら、うまく収まるように施工図を描いていくのです。基本的にオフィスの内装がほとんどですがオフィス内に託児所を設ける等イレギュラーな案件もあります。

 

 

庄司:ある企業が大規模移転するにあたり、オフィスのほか託児所も設置したいという案件で、ボリュームの大きな仕事でしたね。現在、設計部には9人在籍しているのですが、そのうち4人がこの案件に関わっていました。ようやく完工したところです。

 

杉山:託児所の場合はクリアしなければならない点がいろいろとあり、設計の難易度も高いのです。

 

庄司:消防法による規則もあり、防火構造の扉の使用や避難経路を確保、通路幅の基準などいろいろ細かく定められていますからね。

 

杉山:私自身は託児所を設置するのが初めてのことだったので、何から何までわからなくて(微笑)。託児所の設計経験がある上司にかなり助けていただきました。随所に指を挟まないようなつくりや、ぶつかってケガをしないように角を丸くする等、工夫が必要でした。

 

庄司:デザイナーにはこんな意匠にしたいという理想の思いがあっても、それを実現するには強度が足りないとか、費用が多大にかかってしまうとか、いろいろ問題も出てきます。それを精査して検討を重ね、最適な形として図面を起こしていくわけです。様々な視点で情報を得ながら図面作成・修正を繰り返して、みんなが理解できて納得する図面に仕上げていく、そうして仕様を決定するのが設計部の役割ですね。

先輩社員インタビュー

仕事で大変なことはありますか。逆に、この仕事の醍醐味は何ですか。

杉山:やはり納期が短いということですね(微笑)。余裕をもったスケジュールの案件もありますが、タイトな案件も多く、時間が限られているのが大変ですね。

 

庄司:限られた時間をどう使うか。僕らの描く施工図の図面をいつまでに仕上げて、現場の作業にはどのくらいの時間を当てられるかを逆算するのです。

 

杉山:使用する材料の納期に時間がかかる場合もあり、それも踏まえて段取りを考えていく必要があります。何よりクライアントからOKをもらってからでないと発注をかけられませんから。

 

庄司:もう少し時間があれば、『もっとこういうふうにできたのに』というもどかしさはあります。しかし、限られた時間の中で、営業、設計、施工管理の部署が互いにフォローし合い、今できる100%、120%の力を出し切って仕事をしているという自負はあります。とにかくお客さまに満足してもらうことが一番。最大限+αのものを提供できるように、ソーケンとして常に力を尽くしています。

 

杉山:そもそも他の業者では間に合わないからソーケンに頼むという場合も少なくありません。私たちでできることを精一杯やって、それが新たな仕事につながればいい。精度の高い図面で間違いなくきれいに仕上げるということが評価されて、当社が選ばれることが多いですね。

 

庄司:実際、デベロッパーや什器メーカーのクライアントの方から「こういう難しい物件はソーケンだな」とか「ソーケンならしっかりやってくれるから」といった言葉をかけてくださることも多い。図面力を評価いただくこともあります。それは上司や先輩が地道に築き上げたソーケンならではのフォーマットがあるからこそ。それを僕らが代々引き継いでいければと思います。

 

杉山:そうですね。他の会社は現場管理の仕事をしながら図面を描いているところが多いように思います。当社は設計部として独立し、図面だけを描くことに時間をかけられます。つまり、精度の高い図面を描くために、時間と人員を当てている。それはソーケンの強みだと思います。

 

庄司:「ぜひソーケンにお願いしたい」と言っていただけるのが、仕事の醍醐味を感じるときですね。

先輩社員インタビュー

今後チャレンジしてみたいことについて聞かせてください。

杉山:コロナ禍でリモートワークが推進されたことで、オフィスの在り方を見直す企業が増えています。固定席がなくなってフリースペースを増やしたり、執務スペースを来客用のショールームに変えたり。でも、費用はあまりかけたくない…(微笑)。そうしたご要望に対して、当社の利益を確保しつつ、いかに費用を抑えながら美しく仕上げられるか。ソーケンならではの発想、知識、技術を活かしていけたらと思います。

 

庄司:最近はいろんな素材が出回っているので、そういう情報もストックして、提案の引き出しを増やしていきたいですね。

 

杉山:そうですね。そして、お客さまはもちろん、職人さんや業者さんからも「いい仕事だった」といわれるような仕事をしていけたら。どうしても最後は時間的なことで現場の人たちに負担をかけてしまいがちなので、段取りよく、スムーズに現場が進むように、施工図を描いていきたいと思っています。

 

庄司:僕の場合、これまではがむしゃらに突っ走ってきましたが、中堅になり、そろそろ後輩に教える立場。上司の方たちがやってくれたように、後輩の面倒を見ていくには、自分自身が余裕をもって仕事に取り組めるようにならないと。それには毎日のスケジュールをどう管理していくか。なかなか大変ですが…(苦笑)。

 

杉山:そうですよね、営業や施工管理から予期せぬ連絡が来たりすることもありますから(笑)。でも、みんながコミュニケーションを取りながら、ひとつの案件に対して協力し合うのがソーケンらしさのような気がします。部署の垣根を越えて、年齢や入社したタイミングもあまり関係なく、連携できるのがいいですよね。

 

庄司:上司からもらった言葉で印象的なのが、『営業が先発ピッチャーで、施工管理が抑えで、その間をつなぐ中継ぎ投手が設計だ』と。担当する案件によって、僕らが3回から登板して8回まで投げるときもあれば、5回だけ投げればいいときもある。つまり、僕ら設計部は、営業から施工管理への橋渡しの役割を担っている。だから、営業とも施工管理とも手を取り合い、お互い信頼できる環境をつくっていきたいと思っています。それがソーケンの力の源ですね。

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